M15-B40L-B40


前回のエントリに続き、マウスピースの比較。

今回はM15を加えて、比較してみることにした。

M15はMシリーズのマウスピースで、以前の記事でいうところのAmerican facing curveを持つマウスピースに該当する。

全体の印象

M15は「息の通り道」がせまく感じられた。このせまいということはネガティブな意味ではなく、マウスピースが息をまとめてくれる/息の当て方を示してくれるような感覚があり、吹きやすさにもつながると思う。一方、せまい息の通り道を窮屈に感じて吹きづらいという人もいるかもしれない。

硬めのリードでも抵抗が少なく感じるのは、ロングフェイシング・狭ティップオープニングの効果なのだろう。

今回使ったlepic 3.5は、M15に合わせるリードとしてはやや軟らかいのかもしれない(Vandorenの資料では4から5が推奨)。

おそらく、M15というマウスピースは、バランスがとれている状態での抵抗がそもそも小さいのではないかと感じた。息の圧力や量のコントロールは、繊細さを求められる部類なのかもしれない。

B40はくらべてみると好対照で、「息の通り道」はあまりはっきりしない(制限されない)感じで、リードによる抵抗がしっかり感じられた。この抵抗という意味は、息とリードの硬さとの釣り合いが取れている状態での抵抗感のことを言っています。これが極端に大きいと音が出しづらいし、極端に小さいと暖簾に腕押しのような状態でコントロールが難しい、そういうもの。

B40Lは、上記2つとの比較では、意外とM15の特徴があるように感じました。B40よりもM15に近いと感じるのは、息の通り道の狭さ。ここに息を当てましょう、と言われているような感覚は、B40では全くなく、B40LとM15ではしっかりそれを感じます。高音域の発音が容易というのは能書きにもあるこのマウスピースの売りの一つのようですが、M15も同様の長所がある気がします。

一方、適合するリードの硬さはB40寄りに思われました。56 Lepic 3.5で言うと、M15は「もう少し硬めのほうが真価を発揮するかな」とはっきり感じますが、B40Lでは「多少硬めにする余地もあるけど、ほぼちょうどいい」くらいで、この点は明らかにB40 likeな特徴。

Reserve evolutionとの相性

Reserve evolution (硬さ3.0)との組み合わせをみると、今回はB40Lとの組み合わせが最もしっくりきた。硬さ、抵抗、反応のバランスがとれており、明瞭でフォーカスされた音が自然に出る感覚。

おそらくリードが当たりの個体で、B40でも吹きやすいのだが、発音のレスポンスや抵抗の感覚は、B40Lとの組み合わせに比べるとやや鈍く・重く感じられた。

上記を踏まえた個人的な気づき

  • Reserve evolutionはB40Lにマッチする。
  • これは硬さ以上に、デザインプロファイルがマッチしているのかもしれない。
  • B40は息の通り道をつくってくれるマウスピースではないようだ。奏者が意識して息をまとめる、リードの鳴るツボを探す努力をしないと、効率が悪くフォーカスのない音になってしまうのかもしれない。
  • M15はB40、B40Lにくらべ硬めのリードを要求するようだ。抵抗が少なく感じられ、コントロールの感覚がB40、B40Lとは異なる可能性があるが、より硬めのリードでの評価が必要だろう。

M15の評価のため、56 lepic 3.5+〜4やV21 3.5+、Reserve evolution 3.5などを用意して試してみたい。(このあたりの硬さになると、M15以外にマッチするマウスピースがかなり限られてしまうのが難点ですね。)